2016年2月27日(土)日出から佐志生

 今日は日出町の暘谷駅からです。走り出してすぐに左手に別府湾が広がります。うっすらと大分の工場群も見えます。右手前方には大きく鶴見岳がそびえています。山ひだには先日の雪が残っていました。

 別府大分間は海沿いの幅の広い歩道を走ります。ランナーもいっぱい走っていますが、自転車の方も多いです。競技用の車いすで走られている方にも出会いました。さすが伝統ある別府大分マラソン開催の地です。

 ところで、大分市内で「平和市民公園」「むっちゃんの平和像」入り口という看板を見つけました。探しながら行ってみると、小さな児童公園があり、その一角に少女の像がありました。像の後ろに千羽鶴が何本も供えてあります。碑文には戦後33年を記念して新聞社が手記を募集し、ある方が「むちっちゃん」についての手記を応募したとありました。家族をなくした「むっちゃん」(当時12歳)は大分の親戚を頼って疎開してきたのですが、戦後間もなく近くの駅の防空壕で一人さびしく亡くなったそうです。その手記が広く知れ渡り、全国からの浄財により像が建立されたとのことでした。この話は知りませんでした。

 「むっちゃん」の視線の先では、ちょうど「むっちゃん」と同じ年頃の子どもたちが、サッカーで遊んだり、芝にシートを引いてピクニックをしていたりしていました。子どもたちが安心して遊びまわることができる世の中であり続けてほしいと祈る気持ちになりました。

 「だれの子どもも殺させない」これは昨年から続く戦争法案に反対する全国の「ママ」たちのコールの一節です。今日は佐賀関を経て臼杵の手前、佐志生まで走りましたが、頭の中ではずっとこのコールが鳴り響いていました。

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本日の走行距離 78.0Km  総走行距離 348.7Km