55歳からの自転車日本一周

気が付けばあと５年で退職です。

仕事の方はそれなりに責任を果たしてきたつもりです。

家庭の方も、少しは波風立ちましたが、まあ一応ここまで何とかやってきました。

決して無趣味ではなくて、いろいろやってきました。

でも、なんとなくどれもこれも中途半端なような気がするのです。

そんな自分にちょっと嫌気がさして、一念発起。５年をかけて日本一周を考えました。休日や有給休暇を目一杯利用して、少しずつつないでいこうという計画です。

これができれば、新しい自分と出会えるかなと思っています。

とは言っても、本当に続けられるのでしょうか。

第一の目標は九州一周です。そのためにもとりあえず、関門海峡を渡らなければなりません。自宅から下関までは国道２号線が近道ですが、できるだけ海沿いを走りたいと考えて宇部・小野田を経由することにしました。

９時に自宅を出発。宇部までは鼻歌気分です。

宇部からは西向きの進路に。緩やかながら、向かい風を受ける形になりました。

ふうふうと息が上がってきました。息が上がっただけでなく、右ひざに違和感を感じるようになりました。

小月を過ぎるころには、体全体が左右にゆれて青息吐息です。こうなると景色に目をやるゆとりもありません。あえぐようにして長府をすぎ、ようやく海峡に出ました。

冬の夕方の弱い日差しに、海原がのっぺりと淡く光っています。ゆったりとした時間の流れを感じます。

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不思議ですね、このときは確かにひざの痛みは消えていました。

関門大橋がまさにゲートのようにそびえています。国道トンネル（人道）まであと数キロです。よし！ここからがスタートだと気持ちがこみ上げてきました。

国道トンネルを抜けたところにある、和布刈神社で旅の安全を祈願しました。門司港駅まで行ったところで、本日は終了です。時刻は１５時５０分でした。

帰りはひざに激痛が走り、ホームの階段を上り下りするのもやっとのことでした。